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コードギアス R2
9月最終週に放映されたR2最終回を見終わった後、数日の間へこんでおりました。
それだけあのラストがショックだったんですね。
やっぱりなぁ・・・・
覚悟をしていたつもりだったんですが
「主人公が死ぬラスト」というのはこんなにも気分が落ち込むものなのかと痛感し、
同時にその事に少し驚いてもおりました。

多くの人がそうだと思うのですが22話辺りで
ルルーシュが最終的にやろうとしている事がぼんやりと予想できましたよね。
「俺は悪をなさねばならない」・・・・自分が恐怖の大帝となる事で、全世界の敵となり、
世界の国々、人々を一つにまとめようとしているのではないか?・・・という予想。
真っ先に頭に浮かんだのは、そうFSSですよ。
ですが天照のように星団を去るなどという事は出来ない以上、
最終的に世界の敵である自分(ルルーシュね)を討たせるにはどういう方法がとられるのか?

一番簡単で美しいのはルルーシュが死ぬ事。
自らの死をもって彼の目的が達成されるというもの。
美学があると思うし、日本人好み(?)の潔さがあると思う。

もしくは「実は生きていた」というパターン。
死亡確認がうやむやになるような状況にしてルルーシュが姿を消し、
その死亡だけが世間に公表される・・・・つまりは前シリーズのラストのような感じ。
(R2は意図的に前回のシチュエーションをなぞらえる演出が多く使用されていたのでラストも?という予想)

個人的に主人公にはやっぱり生きていて欲しいという想いが強いものですから、
残り3話の間はラストのルルーシュの生死ばかりが頭をよぎり心中おだやかではありませんでしたよ。

「あれだけ他人を使い捨てにして死体の山を築いてきた主人公がハッピーエンドを手にするってのもなぁ・・・・」
「あー、でもでも正体を隠して残りの人生を生きていくってのもアリっちゃアリだよなー」
「・・・予想もしなかった意外なラストというのが一番ありそうだよなぁ。このアニメ的に(笑)」
・・・・等々、
色々と「実は生きていた」というラストの考えをめぐらしてみるものの、どうにも嫌な予感がぬぐいきれずについに25話まできてしまいました。

最終話・・・・・・嫌な予感は現実のものになってしまいました。
決着に再び「ゼロ」の存在を使う事は予想外でしたが、
目的(ゼロレクイエム)の真相が回想という形でルルーシュの口から明らかにされます。
真相を告げられた後も、彼がゼロの剣で身体を刺し貫かれた時も、
それでもまだ彼が「実は生きている」ラストの可能性を切望しながら見ていましたよ。
だけどそうじゃなかったんですよねー。何度か見返してみましたがルルーシュはあそこで死んでいるとするのが物語的に正しい(?)結末であるように感じられます。

ネットのどこかの書き込みにあった「いや、ルルーシュは生きているよ」との反対意見で
ナナリーが最後にルルーシュに触れた際に彼の記憶?真意を知る演出を指して、
あれはいつぞやルルーシュがCCに触れた際に彼女の記憶の片鱗を知った出来事と同じで、つまりあの時点でルルーシュはCCのコードを引き継いで不死者となっている。だから彼は生きている。
という興味深い意見を目にして、そうかもしれない!と、一瞬喜んだんですが、
何度かラストを見返してみてるとそれは間違いであるという結論にいたりました。(残念ですが)
コードの継承の条件として前継承者の死が必要なのではないかという解釈を私はしていますし(ラストでCCは生きていた)

ルルーシュが生きていたとすると、彼の真の目的である「世界の明日の為に人々を願いという名のギアスかける」行為の代償が「偽り」となり、成立しなくなってしまうと思うのです。
演出的にもルルーシュが生きているならルルーシュの走馬灯のシーンが弱いものになってしまうし
最後CCはあんなセリフを言わないでしょうね。

自己犠牲とも取れるルルーシュの死があってこそ、締め付けられるように心に響くあのラスト。
「ルルーシュは実は生きている」とするとあのラストの印象がかなり変わってしまうと思うのですが、
それでもそれを望む声はきっと多いのでしょうね。
視聴者のルルーシュに生きていてほしいという想いが強い程、
ラストがより効果的に心に突き刺さる・・・・
見終わった後のこの気持ちが軽いものに変わってしまわない為にも、
私は、やはりルルーシュはラストで死んでいる という結論を出しました。

(ナナリーがルルーシュの心を知る事ができたのは、盲目であった彼女が手に触れる事で相手の真意を判断する事ができた行為に類するもの)

だけど、なんて孤独な最後なんだろう・・・と思わずにはいられません。
ルルーシュの最後の言葉は誰かへの謝罪でも、愛でも、感謝でもなく
幼い日に心に焼き付けた誓いでした。
「悔いはない」ともとれるセリフなんですが、
その誓いに一人殉じたんだ思うと切なくなります。

彼の死の本当の意味に気付く者は極めて少なく、
その死は人々に哀悼ではなく喜びで迎えられた、いわば望まれた死です。
他者に喜びで迎えられた死 と文章で書くとちょっと滑稽ですが、
世界の変革の為に彼が選んだ術は自分自身を生贄にする事だったんですよね。
その時点で彼には未来はありません、行き着く先は世界の為に死ぬ事。
その目的の中にはもちろん自分の守りたい人達の幸せが内包されているわけですが、
そうした大切な人達の理解も協力も得ようとせず、むしろわざと敵に回して
ルルーシュは自ら進んで独裁者になる事を選びそしてその悪名を負って死にました。
主人公本人が望んだ事とはいえ、
こんなにも悪を演じる事の悲しさ、孤独さを痛感させられた事はありません。

「世界を壊し、世界を創る」
彼の誓い。彼の孤独を支えてきたもの。
彼の中に最後に残ったものがその誓いだけだったのかなと思うと
彼の孤独な死を哀れに感じずにはいられないのです。


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