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【 まとめ: キョウとシズノ 】

Ver1のキョウがシズノが人間になれない、シズノが自分と一緒に目指すところには共に行けない、という事実をシズノ自身から知らされていたという事が最終回で明らかになりました。
シズノの言葉に、「そんな・・・」と愕然とするキョウの姿を見て前のキョウは本当に心からシズノの事を愛していたんだと判ってファンとしては凄く嬉しかったですね。
最終回のこの真実を知るまで、Ver1のキョウが潰れた理由は、ループし続けるサーバー内の繰り返しの生活と、ガルズオルムとの終わりの見えない戦いの日々に疲れたから、と単純に考えていました。それと未来の自分に送った警告文「ミサキシズノにかかわるな」はセレブラントとして自分を迎に来るであろう彼女を警戒し遠ざける為。セレブラントにはもうなりたくないと前キョウは考えていたんだと解釈していました。セレブラントとして生きるという事は、「ループし続ける事で保存されている人々」とは(それを内包した上で)別の時間を生きているわけですから、理解できますし、これはVer1のキョウが繊細な心の持ち主だったという人間像をとらえる材料にもなりました。漠然とですが。

ですが、「シズノが共に人間になれない」という事実こそがVer1のキョウが潰れた理由だったんですね。彼がこのことに絶望した一端にはシズノ自身の態度もあったのだと思います。
「あの頃の私には、まだ判らなかった」
「人を想う事も、想われる事も、想いを分かち合う事も」
というシズノのセリフからも読み取れるように、彼女がキョウに自分が人間にはなれないという事実を伝えた事の意味、その言葉に対してキョウがどう思うのか、という事まではよく判らなかったんでしょうね。
シズノはキョウを愛しながらも、所詮自分は人間になれない、他の幻体達とは違うんだという、半ば諦めの、半ば冷めた思いで、達観としているところがあったんだと思います。キョウへの愛よりも自身の孤独を見つめている部分のほうが大きかったんじゃないかな。もちろんキョウを愛していたからこそ、自分の秘密を打ち明けたんだろうけどね。
キョウからは、そんなシズノが最初から自分一人でずっと孤独な道を歩くつもりでいたのだという風に見えたことでしょう。自分の事を慕ってくれていても、それは別れを最初から肯定してしまっている愛だと感じたのではないかな。キョウは事実を知り、そんな恋人の姿を傍でみているのが辛かったんだと思います。
いくら愛し合っていても、いつか別れなければならない。キョウがどんなにシズノを愛していても、それを共に分かち合う事はできない。
自分が彼女を愛した事は、彼女自身の孤独をより一層深めただけ、ただ傷つけただけだったのではないか?とさえ思ったのかもしれません。
キョウはそんな現状に次第に耐えられなくなり、シズノの傍で彼女を支えてあげることも出来ず、戦闘中の負傷に身を任せ、忘却へと逃げてしまった。

シズノはキョウを失って初めて自分がどれだけ彼を追い詰めてしまっていたのか、そして自分にとって彼がどれほど大切な人だったのかという事に気付きます。
キョウという存在の掛け替えのなさ、彼が自分に与えてくれたものの大きさにやっと気付いたんですね。
キョウをサルベージして甦らせた時、舞浜で再び出会った時、シズノはまたキョウに愛されたい、愛したいと願ったはずです。ですが記憶を失い、彼は別人に変わってしまった。シズノを愛してくれたキョウ、Ver1のキョウはもうそこにはいなかったんです。甦ったVer2のキョウと行動を共にするうちにシズノは、変わってしまったキョウはもう以前のキョウには戻らない、自分の愛したVer1のキョウにはもう2度と会えないという事実と共に、今のキョウとは以前のような相思相愛の関係にはなれない、という事実をも受け入れなければならない事を悟ります。新しい人生を歩んでいるVer2のキョウには既にリョーコという愛する人がいましたし、以前の記憶が無い今の彼はシズノの事をセレブラントの先輩、大切な仲間、以上の目ではみてはくれない事を悲しいくらいに感じてしまっていた事でしょう。これは辛いよね。
それでも、シズノは前のキョウを愛するがゆえに、彼が自分に与えてくれたものの大きさゆえに、今のキョウの望む生き方に力を貸したいと思ったんでしょうね。セレブラントとしてガルズオルムと戦い、いつか人間になる。これは前キョウの願っていたことでもあるから。

最終作戦の最終段階、人間に再生したキョウが以前の記憶をも取り戻した時には、かつての恋人同士であった2人にとっては全てが変わり過ぎてしまっていた。過去の記憶を取り戻したキョウに最後に「大好きだったわ」と過去形で言ったのは、自分を愛してくれた事への感謝と彼を死へ追い詰めてしまった事への後悔、そして今のお互いの状況を受け入れるという意味が込められていたんだと思います。もちろん今も「大好き」なはず、そう言いたいはずなんです。でも恋人同士であった頃と同じにはもう戻れない事をお互いに理解してしまっている。
相思相愛だったVer1のキョウを失った事でシズノは初めて人を愛する事の痛みを知りました。だけど、その愛の痛みを受け入れる事でやっと自分が本当の人間へ成長できたと思えるまでにシズノも変わったという事なんじゃないかな。

もしこのままシズノが消滅してしまうラストだったらと考えると、あまりにもシズノが可哀想で救いが無かったよね。シマが残した幻体修復技術の力なのだろうけど、戦いが終わった後、ドライダメージもウェットダメージも限界に近い重症を負っていたはずのルーシェンが、記憶も性格も以前と変わらないままに回復していたのを見て、シズノだけが記憶を失っているのは変じゃないか?と思ったんですが、ああしてただの普通の女子高生でいられる時間を得た事が、戦いから解放された彼女にとって一番の幸せだったのかもしれません。屈託無く笑うシズノの笑顔は、見ていて少しだけ哀れにも思うけれど、それ以上に感慨をおこさせる印象に残る笑顔だったように思いますね。ただあの後メイウーが「シズノが人間になったら三角関係勃発よ?」なんて素敵な恐ろしい事を言っているのでキョウと同じくシズノもやがて過去の記憶を取り戻すのかもしれません。「記憶を失ってシズノは新しい人生を歩んでゆく」、という単純なオチではなさそうですよね。 それこそが本当に救いがあるラストという感じかな。

自爆する前、Ver1のキョウは最後に何を思っていたんだろう?
「強く、生きてくれ。シズノ。もし甦ったとしても多分俺は俺じゃない。」
「それでも・・・」
この後に続く言葉はなんだったんだろう?というのが初見で気になってた部分。
まとめをしてみて改めて考えるに、
それでも君を愛している。それでもまた君に逢いたい。という類の言葉ではなくて、
それでも、死を選ぶ というニュアンスの言葉のような気がするな。
前キョウがシズノに別れを告げたという風に捉えていいんだろうか?
自分の弱さに屈服してしまったシーンというか。
結局のところ、前キョウはシズノを愛する事を放棄してしまった事になるんだよね。
なんだか悲しいね。
でも「強く生きてくれ」のセリフから、未来への自分への警告「ミサキシズノにかかわるな」は彼女の気持に配慮しての事だったんですね。
前のキョウが最後までシズノの事を愛していたという事が判っただけでも、物語前半から抱いていた、前キョウは実はシズノを嫌いだった? 実は嫌な奴だった?という疑念が払拭されてよかったかな。
これが個人的に最終回で一番良かった部分。キョウ嫌な奴じゃなくてよかったよw
その次が全員に救いがあるラストだった事かな。こちらは初見以降、2回目、3回目と繰り返し観るうちに思えたことですね。急展開のハッピーエンドに初見では少し戸惑いましたが、繰り返し最終回を見てるうちにすんなり受け止められるようになりましたね。
過去の記憶を取り戻してもキョウが選んだのはリョーコなんでしょうね。
一度死んだ過去の自分にけじめをつけたんだと思います。そんな彼の姿を見て人間として復活したキョウはVer1とVer2の両方の痛みを受け止め克服した完全なキョウになったんだという風に見えました。その痛みを抱えつつもこれからを前向きに生きていく、というような。
ここで思うのは男女の友情ってあるのかなぁ?という事なんですがw あるよね、きっと。


ゼーガペイン。心の痛み。痛みがメインのテーマなんでしょうけど、死生観を考えさせられたアニメだったと思います。そういう意味では少々重いテーマを扱っていたようにも感じます。人類全滅という物凄い事をやっちゃってるので、舞台背景、世界観のその悲惨さという面に惹かれた部分も少なからずあるようにも思いますねw(ってサドかいな)
量子サーバーとはなんぞや?という疑問もちろんありましたが、そーゆー小難しい疑問はさっぱり理解できず、アニメを楽しむ上では難しい用語は大まかに理解出来ていればそれで良しとしておきました。理論的なものは判らなくてもソフトやハードのそれぞれの目的が解ればいいかなと。 なので登場する技術面等の理論的な話をしたい方々の話題には全く参加できず、残念なところではありましたね。
キャラの心理的な部分を読み解くとくのが面白いなと思いつつ見てることがほとんどだったかな。
用意された世界やキャラの謎、現実に直面した主人公の葛藤というものの他に、ヴィジュアル的なものも結構気に入った要素でしたね。
光り装甲やキャラがパーティクル化するCG(負傷の表現とかOP,EDのキャラが無数の鳥や魚になるやつとか)平面的なAIの表現等はとてもよかったように思います。

主人公自身に始めから謎があったので、キョウの存在が掴み辛かったり、成績優秀でスポーツ万能、だけど不良という主人公の設定にはそれなりに魅力はありましたが共感はできる部分は少なかったかな。
悩んでいたかと思えば直ぐに立ち直ったりと、凄く切り替えの早い主人公だなぁとも思いましたよね。それだけ頭の回転が速いという事なのだろうけど、時々主人公一人で突っ走しっちゃってる感があって、視聴者の中にはこの思い込みの激しい主人公に戸惑う人もいたのではないかなぁ?
くよくよしないさっぱりとしたいいキャラでしたけどね。

キャラで一番好きなのはクリス。次がシマ。カワグチも結構いいキャラしてた。
カワグチ、ハヤセ、ウシオ、の3人と主人公との荒っぽい友情もいい演出だったと思いますが、個人的に体育系のノリってダメなんだよねー。
ガルズオルムとセレブラントの戦いも、日常から戦場に突然放り込まれた主人公の目線という演出だったように思うので、長く続いているセレブラントとガルズオルムの戦いの歴史がVer2のキョウの時間でしか見られなかったのが残念といえば残念な事かな。
現在の戦況は膠着状態であるらしい、というわりと大雑把な認識のまま終盤へ突入しちゃった感があって、戦いの歴史的なものはよくわからなかったように思いました。
格キャラの経歴話とかも殆ど無かったしね。
それらは少ないセリフの中から推測するから面白いとも言えますが。
残念な点はそのくらいかな。



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